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院長のよもやま話

 

40代の乳がんリスクについて

投稿日:2014年12月18日

米国で発表された「40-49歳女性の乳がんリスク」

最近、欧米ではマンモグラフィー検診の間隔について議論が起こっています。2009年11月、米国予防医学専門員会はマンモグラフィーを用いた乳がん検診を「40歳代の女性に対して定期的な検診を行うことに当たっては、対象者個人ごとの利益(乳がんが発見されること)と不利益(放射線を浴びることや精査後に陽性ではないと判明すること)に関する価値判断を考慮すべき」と推奨グレードをBからCに引き下げました。これに対し、米国対がん協会は勧告に反対。米国立がん研究所は中立的な立場をとり、政府機関同士で足並みが乱れています。日本乳癌(がん)検診学会は2010年5月、日本でもデータの収穫や検討を行うこと、それまで当面の推奨度を用いることを声明しています。
2012年5月1日号の米国内科学紀要に「40-49歳女性の乳がんリスク」という総説が載りました。マンモグラフィー検診の間隔を決める参考になるようです。多くの論文・報告を集めて統計的にまとめたもので、皆さんの疑問の解決になる点も多いので紹介します。
統計的に有意な差が見られたのは次の通り。相対リスク比が2倍以上の因子は①1親等(母、子)に乳がんあり(2.14倍、2人乳がんなら3.84倍、1親等の乳がんが40歳未満なら3倍)、②マンモグラフィーで強い濃厚乳房(米国基準BI-RADSカテゴリー4、濃厚乳房とはマンモグラフィーで白く濃く写る乳房のこと)2.04倍。相対リスク比が1.5-2.0倍の因子は、①良性乳房疾患で生検の既往あり1.87倍、②2親等(祖母、孫、姉妹)に乳がんあり1.7倍、マンモグラフィーでまだら状の強い濃厚乳房(米国基準BI-RADSカテゴリー4)1.62倍。相対リスク比が1.0-1.5倍の因子は、①現在経口避妊薬服用中1.3倍、②未産婦1.25倍、30歳以後の初産1.2倍です。経口避妊薬の研究では統計的に有意差がないものも多く、BCSC研究(詳細略)だけがリスク比1.30倍と有意差がありました。逆に3回以上の出産暦は相対リスク比0.73倍、1年以上の授乳は相対リスク比0.85倍と有意な乳がんの減少と関連していました。
今回の報告を日本人に即、当てはめることには注意が必要ですが、傾向は日本人でも指摘されてきた内容と同様かと思います。ただ、2つ以上因子が混在した場合などが検討されていませんので、心配がある時は乳がん検診を受けるようにしたいものです。
 

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