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院長のよもやま話

 

注目が集まる遺伝性乳がん

投稿日:2014年12月18日

がん抑制遺伝子の異常を調べる
遺伝子検査が日本で普及しない訳

日本乳癌(がん)学会が浜松市で開かれ、参加してきました。米国の女優アンジェリーナ・ジョリー(37歳)が今年5月に乳がん予防のため両側の乳房切除をうけたことはわが国でも大きな反響を呼び、日本乳癌学会も「さらなる診療体制の充実を図るため、ただいま関連学会等と協議中です」とする声明を発表しました。遺伝性乳がんの多くはがん抑制遺伝子BRCA1かBRCA2に異常が見られることが多く、また卵巣がんも合併することから、最近では遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)症候群とよばれています。従って、ジョリーさんも近々予防的卵巣卵管切除を受けるようです。日本では予防的切除は慶応大、がん研有明病院で既に行われています。
BRCA1/2の異常を調べる遺伝子検査は20~30万円近くかかります。米国のミリアド社がこの遺伝子に関する「特許」をもっていて、この会社と独占的契約を結ぶ京都のF社しか検査が出来ないことになっているからです。わが国で遺伝性乳がんの研究が進まない一番大きな要因はこの検査料の高さにあります。米国では3万円、韓国では政府の援助もあり1件5000円でできるので(期限有り)、研究がわが国よりだいぶ進んでいます。
6月13日米国最高裁はミリアド社の「特許」を認めないとする判決を下しました。「自然に存在するヒト遺伝子に特許は認められない」とするものですが、人工的に修飾されたDNAには特許を認めたために、下級裁判所、特許審査官の判断でまだ実質的に「特許」が認められる可能性もあります。既に別の会社が半額で検査可能と発表するなど今後の成り行きに注目が集まっています(Nature NEWS 6月20日号)。いずれにしても、遺伝性疾患の検査をもっと低額で受けられるように、日米欧などで国際的協定が必要です。どの範囲まで、「特許」を認めるのか、企業の利益ではなく、科学的で、多くの人々が恩恵を受けられる協定を期待します。
家族性乳がん、(第1度親近者に発端者を含めて3人以上の乳がん、第1度親近者に発端者を含めて2人以上の乳がん、に加えて40歳未満の若年乳がん、両側性乳がん、他のがんの重複がある)のある方、同様に家族性卵巣がん、前立腺がんのある方は一度遺伝子相談を受けるとよいでしょう。道内では現在、北海道かんセンター遺伝子先端医療外来で受けられます。
 

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